今年のインフルエンザ流行状況と病院でのタミフル処方

インフルエンザウイルスというのは、ウイルス粒子を組成しているタンパク質の違いなどによって、さまざまな型にわかれていますので、たとえばワクチンの接種をするときにも、流行しそうな型にあわせたものを採用しないと、いざというときにまったく予防の意味をなさないということになってしまいます。
今年、2015年の暮れから2016年の初春にかけてのインフルエンザウイルスの流行状況をみると、インフルエンザウイルスA型とよばれるものが多く、ほかにもインフルエンザウイルスB型もみられるようです。今年の流行状況を昨年と比較すると、昨年はA型がほとんどであったのに対して、今年はA型、B型が混在して、ひとつの型に決め打ちがむずかしいという特徴があることがわかります。
しかし、もしもインフルエンザにかかったとしても、A型、B型の両方のウイルスに対して効果のある、タミフルのような抗インフルエンザ薬がすでに開発されており、病院で処方してもらうことができますので、過度に心配をする必要もありません。タミフルは、インフルエンザウイルスが体内の細胞のなかで増殖するのをさまたげるはたらきをもっているため、標準的にはこのタミフルを5日間にわたって継続して服用することで、症状が早く改善することになります。
ただし、タミフルというのは、インフルエンザの症状があらわれてから2日以内に服用しなければ、期待した効果が発揮できませんので、すぐに病院での診察を受けることが求められます。また、タミフルは処方箋医薬品のため、薬局やドラッグストアで気軽に購入することはできず、一般的には病院を通して、国家資格をもつ医師の処方箋を受けた上で入手することになっているという注意点もあります。